はろー!つばさです。
今回はキエフの大祖国博物館に行った時のことを書きます!
大祖国博物館はウクライナが経験した目線から、第二次世界大戦を表現した博物館です。
展示の説明がほとんどウクライナ語かロシア語だったので、詳しくは内容がわからないんですが、今までに他の博物館や文献で見た内容から想像しながら理解したので、なかなか難しかったです。
いろんな博物館の展示物の説明を日本語で聞けるサービスとかあればいいのに・・・笑
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僕らが泊まっている宿から博物館に向かうには、バスを使うのが1番楽だったので、バス停に向かいました。
バス停でバスを待っていると、幼い子供たちが軍服を着ているバスが目の前を走ってきた。
あんな小さな子供まで戦争に参加する可能性があるのか?と思うと悲しくなる。
アジア人が珍しいのか好奇の目を僕たちに向けていたので、子供たちに手を振ったら、無邪気に手を振り返してくれました。
あんな子供たちまで・・・という思いが強くなりました。
これをきっかけにウクライナの軍の制度について調べてみたんですが、ウクライナは2013年まで徴兵制を行っていたのですが、情勢が平和になってきたので廃止したようです。
が、ロシアのクリミア半島への侵攻をきっかけに徴兵制を再開。その影響が僕たちの目の前を通った子供たちのようです。
せっかく徴兵制撤廃までいったのに・・・子供のために徴兵制撤廃に向かって活動した人の気持ちを考えると苦しくなります。
参照記事→Wikipedia
子供たちのバスが行ってから少しすると、僕らが乗る予定の24番のバスがやってきました。
バスに揺られること20分ほどで大祖国博物館のある場所に到着しました。
ここにはいろんな教会が隣接されていました。
教会を横眼に博物館の方へ向かって行くと、目の前に戦車が現れました。
ウクライナもベトナムもソ連が味方していたので、武器が同じなのかもしれません。
大砲や戦車を見ながら歩いていくと、大きな像があって、そこが博物館のようでした。
博物館の前には第二次世界大戦を戦った兵隊さん(たぶん)の像がありました。
博物館の前にも戦車が置かれていて、そこもしっかり子供たちの遊び場になっていました。
国旗の色の戦車が珍しかったので、乗って撮影しましたー
さぁいよいよ博物館の中に向かいます。
入場料は学生証を使って5フリブナー(30円くらい)でした。安い!!
入ってすぐのとこには、戦争中に使われていた服が置かれていました。
展示室を見ていくと、まず最初に第二次世界大戦のきっかけとなったナチスドイツのポーランド侵略が表現されていました。
展示室を進んでいくと、アウシュヴィツ強制収容所の部屋がありました。
ウクライナのユダヤ人も収容されていたので、どこに行ったのかを表現したものでした。
アウシュヴィツ強制収容所にはもう行っていたので、その時のことを改めて思い出す機会になりました。
ちなみにアウシュヴィツ強制収容所に行った時の記事はこちら↓
アウシュヴィッツ強制収容所に行ってきた〜ナチスドイツが残したポーランドの負の遺産をこの目に〜【前編】
アウシュヴィッツ強制収容所に行ってきた〜ナチスドイツが残したポーランドの負の遺産をこの目に〜【後編】
その後の展示では、ソ連と共同戦線を組んでナチスに立ち向かい打ち勝ったことや、戦争中に物資をどのように戦場に送っていたかなどが表現されていました。
2階にも展示があって、そこにはナチスの旗や戦争を戦った時の壁がが置かれていました。
この博物館は・・・というより僕らが海外で見た歴史博物館は展示方法に工夫をしているところがとても多く、文章を読まないでも伝わってくるものが、その場の空気感の中にあります。
戦争の悲惨さを後世に伝えようとする姿勢がとても良いなと思いました。
僕たちは大祖国博物館に、ウクライナから見た第二次世界大戦を見ようという目的で行ってきたのですが、実際に行ってみるとその目的以上に僕らを驚かせる展示がされていました。
それは特別展示物として置かれていた、クリミア半島での戦争を撮影した写真です。
2014年、2015年と年号が書かれているその写真には信じられない光景が描かれていました。
展示物の中から抜粋してここにアップします。
戦争で戦っているところだけではなくこんな写真もありました。
愛する人を戦場に送り出す女性。
戦場でペットボトルを持った子供。
この写真が2014~2015年に撮られたものだということが、僕たちにとって遠いものだと思っていた戦争をとても身近のものに感じさせ、今までとは少し違う感情を『戦争を二度と引き起こしてはいけない』という言葉に乗せることができるようにさせました。
僕たちがこの博物館を見学していた時に、地元の学生が社会科見学で博物館に来ていました。
この子たちも徴兵制によって訓練され、兵士として戦場に行く可能性があるんだ・・・と思うとなんとも言えない気持ちになります。
それに、生徒全員ではありませんが、展示物を見る子供の目や話を真剣に聞こうとする姿には必死さを感じました。
僕たちが日本語で書かれた展示物を見ている時に、ある学生が『この展示物に何が書いているかわかりますか?』と質問してきました。
そこに描かれてた言葉はおよそこんな感じでした。
皇国万歳
至誠
会敵必殺
誠
魂
七世奉国
この言葉にはいろんな意味が込められているので、英語で伝えるのがとても難しかったのですが、2つ程伝えることができました。
そうすると、学生が『あなたは中国人ですか?』と聞いてきたので日本人であることを伝えると、急に大喜びしだし、『私日本のことが大好きです』と言ってきました。
そして、博物館を出たら一緒に写真を撮ってくださいと言ってきました。
僕らはもちろんOKして写真を撮りました。その時の写真がこれです。
一緒に撮影したダナーやマキシムは日本がとても好きで、scandalという歌手が大好きらしいです。
すごくいい顔で、僕たちは将来絶対日本に行きたいと思っているんだと言ってくれました。
後日face bookを通して写真を交換すると、こんな風に編集して再度送り返してくれました。
現在の日本が多くの国から好かれる国であることと、その大きなきっかけとなっている漫画文化・音楽文化に感謝です。
本日もご愛読ありがとうございました。
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