アンコールツリースクールでのボランティアに関して

今回のブログは旅の記事とは少し違うことについて書きます。
僕がカンボジアに訪れた時に、日本語教師のボランティアを行っていたアンコールツリースクールに関してです。

アンコールツリースクールで初めてボランティアを行ったのが2014年6月。
ボランティアをした時に、ソクホンの想いに共感し、自分がこの学校に対して継続性のあり、現地の方が必要としているサポートを行おうと考え、日本語ボランティア募集のページを作ったのもこの6月でした。

その後幸いなことに多くの方に、このサイトを見て頂き、それまでには考えられないよな人数の日本人がアンコールツリースクールにボランティアとして行って頂きました。

今までの1年3ヶ月で80名以上の方が、アンコールツリースクールでボランティアを行ってくれていて、その中でカンボジアに3ヶ月や1年など長期滞在をしてくれる方も出てきました。
また、アンコールツリースクールの公式HPを作りたいと言ってくれる方や、物資の支援に名乗り出てくれる方も出てきました。

このように、『何か役に立つことをしたい!』と思っていた方々にアンコールツリースクールのことを知っていただく事ができ、また支援を受ける事が出来るようになりました。

今までわざわざカンボジアに支援(ボランティア)を行おうと考えている方は、現地の人のことを考え、子供の成長のために学校を訪問してくれていると思っていましたし、今までのボランティアはそのように行動してくれていたと思います。

しかし、8月に訪れたある学生達の話を現地に長期滞在してくれている方から聞いた時に驚愕しました。
その時に起きた事件をまず紹介します。

【以下引用】

私の住むアパートはシェアハウスで学校に来たボランティア同士で住んでいる。
私1人で住む時もあれば、MAX5人の時もある。
それ以上の人数だと別の部屋を新たに借りる。
先日、大学2年生7人がやって来た。
同じ大学の同じサークルで、海外に行きたい人の集まりらしい。
去年も他の国にボランティアに行き、今年はカンボジアに来たとのこと。
私の部屋はその内4人と一緒だったが、Wi-Fiがあるのが私の部屋だけだったので必然的にいつも7人の溜まり場になっていた。
気の知れた若者が集団で溜まると各々の言いたいことを好き勝手に言い出す。
私が居ることはお構い無し。
まるで自分達の空間だけかのように毎日過ごしていました。
夜遅く帰宅すればホロ酔い気分でテンション高いまま大声で会話し、
5日間の滞在だが、日本からカップラーメンを持参し(これは自由だが…)夜中に食べてゴミを捨てないから毎日のようにゴキブリが出た(涙)
ここは村のアパートだ。
村人にとっても日本人ボランティアの印象が悪くなる。
そもそもこんな小さな学校に1度に7人も来るなんて、はっきり言って迷惑だ。
もっと大きな学校に行くか、旅行会社を通して別の所に行って欲しい。
先生の数が日本語クラスの生徒より多いので、私は2日間お休みを取った。
ただ、子供達は遊んでくれるお兄さんお姉さんが来て、とても喜んでいた。
無邪気な子供と遊ぶのは楽しい。
走ったり、ゴム飛びしたり…。
でも本来の目的は遊びに来たんじゃない。
もし本気で日本語を教えるために来たんなら、7人で来ること事態が疑問だ。
それこそ、なんちゃってボランティア。
『カンボジアに行ってボランティアして来ました!』
て皆に言って、FacebookやTwitterで「やってやった感」だして
皆に『すごいね!!』
と言ってもらう構図が見え見えだ。
そういう人に限って、ずっと動画や写真を撮っていたりする…。
動画や写真を撮ることが悪いことだとは思わない。
でも節度無い行動をされると、ボランティアに来たこと事態が「パフォーマンス」と思わざるを得ない。

ある日
彼女達は昼間の空き時間にトンレサップ湖へ行った。
学校の校長が連れて行くトンレサップ湖は、ガイドブックに載っている場所とは少し違う。
そのため観光客も少なく、売り子も来ない。
彼女達は水上マーケットを期待していた。
実際トンレサップ湖のことを『水上マーケット』と呼んでいた。
帰宅して早々7人の中の1人が愚痴った。
『思ってたのと違う』
間もなく怒りの矛先は校長に向かった。
『日本語できないから……』
と悪口を言い始めた。
私は違和感を覚えながら無言で携帯をいじっていた。
「私の前でそれ言うか?」
とも思ったが、既にその時点で私の存在は消されている。
そんなことが繰り返されて毎日耐えた。
ストレスが溜まった。
何でストレスフリーのカンボジアで、日本人にストレスを感じなきゃならないんだと思ったが…耐えた。
次に村人に迷惑掛けるようなことをしたら言おうと思ったが…
カンボジアに来て嫌な思い出を作って欲しくなかったから、何も言わなかった。
ここが日本なら確実に注意していた。
彼女達の帰国の朝、私が家を出ようとすると1人が
『Kさん、ありがとうございました』
と言って来た。
それに釣られて数人も…気持ちの無い感謝を述べた。
残りの数人は何の挨拶も無しだった。
……
そして私は仕事を終え帰宅し、部屋に入った瞬間…驚愕しました。
そこには
5日分のゴミの、置き土産がありました。
最後までマナーの悪いボランティアに愕然としました。
私は「ありがとう」とお礼を述べられたい訳でも無く、仲良しグループの中に入りたい訳でも無い。
電気やファンをつけっぱなし、部屋の鍵もかけずに外出する、大声で喋る、ゴミを捨てない…
女性が多いと排水口にもすぐ髪の毛が溜まる。
まぁそれは気付いた人がやればいい。
そう思っているが、常に自分しか気付かない…。
ゴミ捨て場がわからないのなら私に聞けばいい。
(私も苛立っていたので、あえて自分からは何も喋らなかったが…)
置き土産の大量のゴミは私が捨てに行くだろう。
カンボジアは電気代が高い。
供給も不安定で度々停電もある。
ボランティアの家の電気代、Wi-Fi代、学校の家賃.電気代、井戸の修理代、コピー代、文具代、
これら大半が校長の自腹で賄っている。
多分彼女達はそんな背景を知らない。
日本にいる感覚で電気やファンをつけっぱなしで出掛けたであろう。
多分彼女達はゴミ捨て場がわからないから、仕方無くゴミを放置したのであろう。
多分自分達の話が楽しくて、夢中になったゆえに大声になってしまったであろう。
全て悪意は無い。
でも人として最低限のマナーは守って欲しい。
それに気付かない彼女達はボランティア以前の問題で、日本人として恥ずべきことだと思う。
彼女達は小学校教師を目指しているようだ。
日本の将来と子供達の未来…先行き不安であるが、屈折した精神を修正して
若気の至りだったと気付いてくれることを切に願う。

【引用終わり】

今回きっかけとなったボランティアとのやりとりはすごく印象的でした。
というのも、アンコールツリースクールに大勢で来ると言っていたからです。
生徒より教師の数が多くなってしまう問題はあったが、学校にとって大きな寄付金(1日の活動費の中に学校への寄付金が入っている(活動費 8$(宿・朝夕食付き+寄付金2$)))がもらえることになるので、ソクホンやその時現地で滞在していた日本人ボランティアと相談し、受け入れることに決定しました。
その事がこんなに不快な出来事を引き起こすとは思ってもいませんでした。

なぜなら、ボランティアを行おうとしている人がこんなことをすると思っていなかったからです。
本来現地の方の為に、現地の方が必要としていることを、無償で提供することがボランティアのはずです。
アンコールツリースクールにおいては、学校に通う子供の日本語力向上のため、学校を運営しているソクホンを助ける為にボランティア活動を行っています。
そのボランティア活動の中で、現地の方に迷惑がかかるようなことなどあってはならないと思います。
ボランティアという奉仕活動の意義を履き違えているこの行動の話を知って、このままじゃダメだと思いました。

なので、全員がそうではないとは思いますが、今後このようなことが起きないようにボランティアを行う方のルールを作ることにします。
ボランティアに行く方には是非読んでからボランティアに行って頂きたいです。
ボランティアにルールを作るという行動自体おかしいと思いますが、同じことを今後引き起こさないように。

ボランティアを行う方へのお願い

1,ボランティア活動は現地の子供・校長のソクホンの為に行ってください
2,ボランティア期間中はソクホンの村に泊まって頂きます。その際に周りの方(同じ村に住んでいる方・一緒にボランティアを行っているメンバー)に迷惑にならないようにお願いします。
3,授業中は友達ではなく先生として接してください(授業中に遊びだしたさいはしっかり怒ってやってください)
4,ホワイトボードの字は綺麗に書いてください
5,観光の為に授業を休むことは避けてください
6,授業中にお菓子をあげないでください

上記のことを了承して、ボランティアに取り組んでください。
よろしくお願いします。

アンコールツリースクールでのボランティアまだまだ募集中です!!
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